2008年08月01日

ETNとは何だ?

みなさん、コメントありがとう!

ZAR大好きサンからETFとETNの違いについてご質問を頂きました。

ちょっと難しいかも知れないけど、頑張って説明してみます。

ETNというのはExchange Traded Notesの略です。
Notesというのは普通に読めばノートだけど、ここで言うノートは「大学ノート」とかの文房具のことじゃなくて、約束した証書のことなんです。

「手形」なんて訳する場合もあるけどね。

でもそれだと今度は「それじゃ手形って、何?」という質問になっちゃうから、堂々巡りだよね?。

だからここでは説明の都合上、単に「約束した証書」という風に考えましょう。

さて、ETFというのは中身は実際の株であったり、ゴールドとかの商品であったりというわけで、基本、その根拠になる「現物」がちゃんと保管されているわけです。

でも投資対象によってはETFの需要に合わせてすぐに現物を調達しにくいものもある。たとえばインド株というのはアメリカ株なんかに比べると出来高が少ないから現物の調達には骨が折れる。

そういう、カンタンには売ったり買ったりしにくい投資対象でも投資銀行の人はいろいろアタマをひねって便宜を図る方法を編み出すわけ。

具体的にはデリバティブとかワラントとか、そういうものを使って、その投資対象(例えばインドの株価指数であるSENSEX指数)を大体、トレースするような合成ポートフォリオを作っちゃうわけだよね。

でも我々一般の投資家はそんなフランケンシュタインみたいなツギハギだらけのポートフォリオをもらったって正直、困ってしまうと思うんです。

だから投資銀行(たとえばドイツ銀行でも何でもいいわけだけど)は「この証文を持っていれば、SENSEX指数のリターンと同じリターンを約束しますよーっ」という「約束した証書」を出すわけだ。つまり我々はその合成ポートフォリオの中身はあれこれ詮索せず、「兎に角、インデックスをなぞりますよーっ」という結論、結果だけを株みたいに取引所で売ったり買ったりする、、、、これがETNというわけ。

   ■   ■   ■

ここで大事なことがひとつある。

それはETNを買うって事は、そういう約束を買うことだから、約束した相手が信用に足る金融機関じゃないと駄目だってこと。

ETNを出しているような金融機関は巨大金融機関ばかりだから基本的には安心だよね。

でもサブプライム問題が発生してからは、いかな世界に君臨する巨大金融コングロマリットとは言え、最近は「おっとっと、、、」と思わせるケースもある。(ベア・スターンズの破綻なんかを思い出すよね。)

だからETNを買う場合はその投資対象そのもの、例えばインドのSENSEX指数の動向を心配することに加えて、そのETNを出している金融機関の信用リスクも心配しなきゃいけなくなっちゃうって事。

わかった?。



posted by 踏み上げ太郎 at 01:23| Comment(3) | ETN | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
早速の解説、ありがとうございました。

良く判りました。
Posted by ZAR大好き at 2008年08月01日 09:44
現物があるんであれば配当もちゃんと
出るのでしょうか?
Posted by TAKA at 2008年08月01日 12:30
ETNって今ひとつ分からなかったのですが、
このエントリーで良く理解できました。
ありがとうございました。
Posted by 京都人 at 2008年08月02日 03:09
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